nekotoikiru_onのブログ

毒親育ちのアラサー

向き合い方

施設を出る時先生に言われた事がある。

「弟と会いたくてもその弟もあなたにとって毒になる可能性が高い」と。

 

その通りだった。

大人のいうことは聞くべきだと思った。

 

私には弟が2人居る。

歳が離れている。

長男とは4歳差。次男とは7歳差。

長男は軽い知的障害をもっている。だから私が施設に行ったことをきちんとは理解していなかったらしい。

次男は違った。

兄と母と自分を置いて、姉は逃げた。

そう認識していた。

 

次男からすれば母親は可哀想な母親だった。

父親からの暴言暴力に耐えて働いて、自分達を守ってくれてる存在。

長男も次男も母親から何もされてない。

私がされてきた事、言われてきた事なにも。

 

これが連れ子かと思った。苦しかった。

血の繋がりなんて関係ないと言ってたのは本心ではなく、自分にも言い聞かせるために言っていた言葉なんだなと。

 

実の母親はうっすらとしか記憶が無いのでどんな人だったかは知らない。

5歳の時から実の親の悪口を聞かされてた。

お前はそうなるな。と。

 

大人になって思うのは、それは5歳の子に話す内容ではない。

20歳を越えて理解力がついてから、実の母では無い事を伝えてもいいくらいなのでは?と思う。

 

客観視すると、子供に多くを求めすぎではないかと。

自分の辛かった過去を娘に理解しろというのは、こちらが理解できない。

その思考そのものが。

 

人には人の地獄があるという。

それを理解せず大人になったのが私の父親だ。

 

母親とは和解している。

私の中で折り合いをつけた。

父親は未だに私が施設に行ったことを根に持っている。

あの行為は誤ちだと。

なので完全なる和解は不可能だと結論付けた。

 

母親はあの時の自分はどうかしていたと謝罪してきた。

それが本心かは考えてなかった。

今文字に起こして疑問が生まれた。

 

私は愚痴が言える相手が欲しかったのだろうと思っていた。

家庭状況を把握していて自分の味方になってくれる相手が同性で欲しかったから謝罪してきたのだと。

 

快楽的欲求の殺人犯でない限り、人に刃物を向けたりしてはいけないのは理解できるはず。

それを7歳の子に対してやった母親はいかがなものか。

「カッとなってしまって。」

よく聞く殺人犯のセリフ。

 

自分の感情をコントロールできないのは何かが欠落しているのか。

父親はADHDのようにもみえる。

 

大人になって知識がつけはつくほど、父親がイカれた人間なのは理解出来た。

 

全てデキ婚。

無計画な出産。

避妊を知らないとしか考えられない。

 

書こうと思えばいくらでも書けるが、一旦落ち着こう。

 

深夜に泣きながら過去の自分を思い出してパニックになった事が何度もある。

その時たまたま見かけた動画で、中年男性が未だに毒親に悩み叫んでいた。

過去のことを掘り出して叫んでいた。

 

未来の自分に見えた。

あぁ、この呪いは消えないんだ。ずっと何歳になってもこの事で苦しみ泣くのだと。

 

何故かそこでスっと感情が落ち着いた。

考えるだけ無駄なのだと理解した。

相手がなぜそんな事をしてきたか、理解はこれから先できないのだと。

理解しても謝罪されても解放されないならば考えることをやめようとおもった。

 

それから猫を飼い、初めての彼氏ができて情緒が落ち着いた。

たまに、彼氏のご両親が素敵な人で羨ましくなることがある。

母親に対して冷たくあしらってる彼氏が信じられなくなる。

恵まれているのにどうして大切にできないのだろう?と。

年末年始やらで実家に帰って親戚と楽しそうにする彼氏が羨ましく妬ましく思う事がある。

 

何度か泣き腫らしたが、よくないと考えのをやめた。

自分で気を逸らさせた。

 

これからの課題もある。

きっと彼は子供が欲しいだろう。

私は嫌だ。

愛し方が分からない。愛せたところで小さい頃から恵まれてる我が子が羨ましく妬ましく思えてしまうだろう。

友人の子供をそう思ったことがある。

その時点でアウトだ。

 

毒親に育てられた子は毒親になる。

そう耳にしたことがある。その通りだと思う。

 

こんな複雑すぎる家庭の女より、普通の子と付き合った方が彼の幸せなのでは?と考えたことが何度もある。

でも、人生で今が1番幸せだと感じる。

それを自ら捨て去る勇気はない。

 

向自分の過去や未来の課題への向き合い方は間違えてるかもしれない。

でも今はこの向き合い方が精一杯だ。

 

精神薬で記憶を飛ばすこともなく、なぜ泣き止まないのか自分でもわからず困り果てながら朝をむかえる事もここ数年無い。

きっとそれが普通なのだけれど、そう過ごせてる今が1番幸せである。