nekotoikiru_onのブログ

毒親育ちのアラサー

愛されたい

私は9歳から携帯をもっていた。

両親との連絡用の為だった。

 

学校で友人たちは付き合う付き合わないがあった。

 

羨ましかった。

両親や家族からは愛され、恋人までいて。

誰でもいいから愛して欲しかった。

 

14歳の時初めてネットで知り合った男性と会った。

初めて性行為をした。

よく分からなかったけど、喜んでくれてるのだなと私を必要としてくれてるのだなと。

そういった感情だった。

その夜は自宅でも幸せな気持ちで眠った記憶がある。

だが、何人かと会ったあと両親にそれがバレた。

 

父親の剃刀を顔面に投げられた。

顎に掠っただけだったが、今でもその傷跡はある。

 

その晩、ニュースで両親に虐待され亡くなった子供がいると知った。

私もいつか殺されるのではないか。

寝てる間に殺されてしまうのではないか。

そう思うようになった。

そう思うと不安で眠れなくなってしまった。

 

ある日、美術の授業で指を怪我をした。

彫刻刀で結構切ってしまった。

その日は1日痛かった。

なぜかその痛みが安心できてぐっすり眠れた。

 

その日以来、自傷行為をするようになった。

最初は引っ掻き傷のような浅いものだった。

段々麻痺して、傷が深くなっていった。

今でもその傷は残っている。

 

よく自傷行為は誰かに見て欲しくてやると聞く。

私はそうは思っていなかった。

親にも友人にも言わなかったし見せなかった。

 

ただ、安心して眠れるから。

自分の脳内がぐちゃぐちゃになったとき落ち着くからだった。

何かの拍子に親が自傷行為を見つけた時酷く怒られた。

「注目されたいからって自分を傷付けるな」と言われた。

いつも私が思ってる事と違う的外れなことを言ってくるなと感じた。

でも、私がこう思っていると伝えると嘘をつくなと言われた。

私の感情を私が説明してるのに、なぜ嘘をついてると言われるのだろうか。

親が望む物を好きになり、親が望む思考をし、親が望む人間にならなくてはならないのだとおもった。

 

その自傷癖と愛されたい願望は23歳頃まで続いた。